こんにちは。砂糖醤油です。
先日の北海道旅行の帰りにシルバーフェリーの苫小牧から八戸まで乗船してきました。
夏に向けての静養の意味もあったので特段予定は入れず(大抵そうですが)のんびりしてきました。
今回のルートは、
■東京〜新千歳(南千歳):ANA
■新千歳(南千歳)〜定山渓〜白老町〜新千歳:レンタカー
■南千歳〜苫小牧:電車
■苫小牧〜八戸:シルバーフェリー
■八戸〜東京:新幹線
と乗り物尽くしの旅程となりました。
予約について
実は当日予約したので、ネット予約期限が過ぎていたため窓口で購入しました。
本当は新日本海フェリーで<苫小牧〜新潟>に乗ろうと思っていたのですが、連絡バスに乗り遅れたせいで色々行き詰まってしまい、急遽シルバーフェリーで<苫小牧〜八戸>を移動することにしました。
港に向かう前に電話で確認したところ、窓口で買えるとのことだったのでそのまま港に向かうことに。
なお、夏休みなど北海道が混む時期は絶対に予約しましょう!
自戒のために書き残しておくと、
- 南千歳から苫小牧東港への連絡バス乗り遅れ確定(泣)
- タクシーだと苫小牧東港まで一万円超えそう(悩)
- さんふらわあの深夜便を検討するも、予約期限が過ぎているのでネット予約できず。予約センターは17時までで、港の電話番号もなし(これ緊急で連絡したい時どうするんでしょうね?諦めなさい、ということなのかな?)当日空いてれば乗れるとは思ったのですが、他の日の予約状況を調べる感じだと結構混んでそうなので、乗れなかったら精神的ダメージが大きすぎる(悩)https://www.sunflower.co.jp/route/facilities/midnight/inboard-map/
- 別手段、別手段・・・と探していたところ当初旅程を考えていた時に却下した<苫小牧〜八戸>を思いつく。
といった感じでした。
そもそも新千歳空港周辺で迷ったり道を間違えたりしたのが原因なので、みなさんレンタカーの返却は余裕を持って行いましょう。
また札幌や小樽方面から新千歳空港までの空港線は本数がありますが、苫小牧や室蘭方面は列車の本数がぐっと減りますので、JR移動の場合は要注意です。
アクセス
シルバーフェリーは「苫小牧西港」から出港します。
なお、苫小牧には「苫小牧西港」と「苫小牧東港」があります。
フェリーの運航会社によって港が違うので要注意です。
特に「苫小牧東港」は連絡バスを逃すとタクシーだけになり、痛い出費になりますので注意しましょう(今回の私)。
私は苫小牧駅からタクシーで向かいました。
約15分で1700円でした。
乗船手続き〜乗船まで

乗船のご案内によると車を載せる場合は…
・出港90分前までにお越しいただき、お車にて指定の待機場所でお待ちください。
とのこと。
徒歩の場合は何も記載がありませんでしたが、出港の1時間前には乗船開始となるので、60分前には到着している方が良さそうです。

事前予約を済ませ、特に割引などない人は自動発券機が使えます。
私は予約なしなので窓口へ向かいます。

名前、電話番号、住所(市町村まででOK)と部屋を決めて発券。
あっという間でした。
この日は最終のシルバーティアラ23:59発が運休(ドックかな?)の影響で混んでいる、とのことでした。

発券して待合所に向かいます。


乗船口がすべて2階なので出港の時間が被ると混みそうです。




2階は売店もあり、お土産品やカップラーメン、お酒など一通り販売していました。
船内で氷が売っているか聞いたのですが、「運営が違うからわからない」と言われてしまいました…
利用客としてはこのあたりは把握しておいてもらいたいところですが、誤案内がすぐクレームになってしまう時代なので慎重に、という感じかもしれません。
20:15になるとアナウンスがあり、徒歩客が乗船開始となりました。

「シルバーフェリー」について
シルバーフェリーは、<八戸〜苫小牧>を結ぶフェリー航路の愛称で、川崎汽船の完全子会社である「川崎近海汽船」が運航しています。
<八戸〜苫小牧>航路で就航している船は就航順に、
- シルバープリンセス
- シルバーエイト
- シルバーティアラ
- シルバーブリーズ
と4隻体制で毎日運航しているようです。

今回乗船したのは21:15発の八戸行き「シルバープリンセス」でした。
「シルバープリンセス」ってどんな船?
「シルバープリンセス」はシルバーフェリーの中では最古参の船です。
「シルバープリンセス」 2012年4月8日就航。
総トン数:10,536トン
航海速力: 20.5ノット※1ノットが約1.85キロなので時速約38キロ!
全長: 150m
最大幅: 20.7m
旅客定員: 500名
車両搭載数: トラック 92台(12m換算)/ 乗用車 30台
ダイヤ:苫小牧21:15ー翌4:45八戸/八戸8:45ー16:00苫小牧
ピンクをモチーフとした明るくかわいい船内が人気です。
とのことで、ピンクをアクセントカラーにした船内です。
では、船内を一通り散策したので、写真と共に振り返ります。
部屋
今回は2等寝台Aが満席だったので、1等和室にしました。4人定員の部屋ですが、1人で使えるとのことで迷わずこちらにしました。
鍵は紙に印刷されたQRコードです。最近はこのスタイルの船が増えてきましたね。
1等和室

入ってすぐに洗面台とクローゼット。
割としっかりした作りです。

薄手のタオルと歯ブラシなどアメニティが一通り揃っていました。

クローゼットの中には湯沸かし器とコーヒー類。

使い捨てのスリッパもありました。

お部屋はこのような感じ。大人4名だと少し狭く感じるかもしれませんが、この時間帯だと寝るだけなので割り切れば問題ないです。子供連れのファミリーにはちょうどいいかもしれません。


驚いたのは、浴衣もついていたこと。
マットレスも薄いかな?と心配していましたが、一度も夜中に起きることなく快適に眠れました。



テレビは出港前しかみていなかったのでわかりませんが、航海中は繋がらない気がします(でも検証してないのでわかりません)。


座布団もありました。


夏なので日の出は早そうですが、ほぼ暗い海の航海です。

時間も遅いので、早めに食べます。
1等和洋室
船内散策の際に見ることができた一部の部屋です。

こちらはベッドタイプ。
くつろぐスペースがほぼないですが、寝る時間が多いダイヤならこちらでも十分ですね。
2等室
一番下のいわゆる雑魚寝部屋ですが、指定席なので自分のスペースが決まっています。


日中便なら2等でもいいのですが、私は寝ないとダメなタイプなので最近は個室にしています。
20代前半ならこれでも全然大丈夫だったのですが、最近は身体が痛くて眠れなくなってしまいました。床が硬くて眠れないんですよね。
2等にする方は毛布を複数枚借りて敷くなり、キャンプ用のマットレスを持ってくるなりした方がいいですね。あと耳栓も必須です。


空気清浄機があるのはなかなかすごい。

ちょっとした椅子とテーブルもありました。

2等部屋の近くには洗面台とロッカーもありました。
これは便利ですね。
なお、2等室は女性専用もあるので、女性ひとり旅でも安心です。
オートレストラン/自動販売機

レストランという名前が付いてはいますが、有人での食事提供はなく、冷凍自動販売機で購入した商品や持ち込んだ食べ物を自由に食べることができます。

乗船開始後、あっという間に全ての席が埋まりました。
テーブルを使いたい方は早めに席を確保するか、テーブルがある部屋を選ぶかがよいでしょう。









ラップが備品としてあるのは結構珍しいですね。親切。


冷凍食品の自動販売機のラインナップはご当地ものも多くて個性的でした。


はまなす亭の牛バラ焼き丼、うにめし、浜めし。
九戸のお店のようです。

熱田塩ホルモン。これは埼玉のお店のよう。
今見返すと美味しそう。

長万部「かなや」のかにめし。
あの有名なかにめしです。ご存知ですか?

お酒の自販機はなさそうなので、ターミナルの売店で買いましょう。

船で食べるカップラーメンはなぜか美味しいんですよね。
売店
売店と案内所を兼務しているようです。




数は多くありませんが、グッズも販売していました。
パブリックスペース

色のせいなのか、なんだかバブリーな吹き抜け。

乗船スタンプ。

なかよしきっぷ。

今流行りのMaaS的な?
試しに札幌・八戸なかよしきっぷを計算してみたところ・・・
①バス:札幌〜苫小牧 1580円
②フェリー2等:苫小牧〜八戸 6000円
合計7580円。
ということで1,000円ほどお得になりますので、車移動ではない場合はこういう企画きっぷを積極的に利用すると便利だと思います。













デッキ





ここは客室の前なので、カーテンが開いてるとちょっと気まずいです。

デッキが広くていいですね。

その他船内設備
マッサージチェア

ゲームコーナー


狭いですが、ゲームコーナーもありました。スロット的な機械だけでしたが。
ペット専用エリア

ペット料金は無料だそうです。
喫煙所
喫煙ルームあります。
写真は忘れました。
キッズルーム


広くはありませんが、日中便だとあると便利ですよね。
お風呂


大浴場に関しては営業時間が短いので、要注意です。
出港前に見に行ったのですが、混み合ってて並んでいる方が何人かいて、私が入浴したのは22時くらいからでした。
たしかにカランも5個くらいしかないので混むと思います。
写真を見る感じ、男性風呂の方が広い気がします。
時期や交通手段にもよりますが、ターミナルに来るまでにお風呂を済ませておくほうがいいかもしれません。
気になる電波状況
Wi-Fiありましたが、繋ぐのを忘れたので検証できていません。
ただし、ワイモバイルは出航後しばらくすると繋がらなくなりましたので、あまり期待しない方がいいです。
大人しくデジタルデトックスしてアナログに過ごしましょう。
船の揺れについて
夏の穏やかな時期だったこともあり、何も気にせず過ごしました。
酔い止めも飲んでいません。
かなり凪だったのかもしれませんが、ほぼ無事に眠れたので何も気になりませんでした。
エンジン音も気にならなかったです。
おそらく冬は結構揺れると思います。
船からの景色
私が船に乗る理由はこれらの写真で伝わるんじゃないかなと思うくらい素晴らしい景色でした。




















入港、八戸港フェリーターミナル





八戸駅の連絡バスが5:40発なのでしばらくターミナルで待ちました。
意外と連絡バスを利用する人は多く、バス一台の席が埋まるくらいはいらっしゃいました。


展望デッキもありました。

展望デッキからみたシルバープリンセス。


ターミナルはかなり新しくて綺麗な建物でした。
調べたところ2024年2月3日(土)にオープンとのことでした。
まとめ

<八戸〜苫小牧>を結ぶシルバーフェリー。
21:15苫小牧発のシルバープリンセスの攻略法としては、到着が早朝なので
- 女性の大浴場は混むので乗船前にどこかの温泉に寄るのが良い
- 食事もできれば乗船前に済ませる
- 乗船後すぐに寝る。そうすれば7時間くらいは睡眠時間を確保できる
といったところでしょうか。
苫小牧港からは各方面にたくさん船が出ています。
うまく組み合わせれば、効率的に面白いルートが組めると思います。
何より、船からは心震える景色を見ることができると思います。
ぜひ船も旅行の選択肢に入れてもらえると船旅好きの人間としてはうれしいです。
それではみなさんも良い旅を!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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