こんにちは。砂糖醤油です。
9月、遅めの夏休みに北海道に行ってきました。
旅人気分を味わいたくて、久しぶりに「さんふらわあ」で行ってみようかなと思い立ち乗ってきました。
夜行船のあとは前から気になっていた【第一寶亭留】に。
船内泊からの大人向けのお宿、となかなか落差の激しい旅となりました(笑)
船を使った移動には、夜行フェリーを含めてさまざまな航路があります。
他のフェリーや船旅もまとめて知りたい方はこちら。
▶ 国内フェリー・船旅のまとめはこちら
さんふらわあ<ふらの> 予約について
公式サイトからネット予約しました。
インターネットからの予約の場合、ネット割引が適用になります。
他にも学割や60歳以上割引などもあるので、属性によって使い分けるのがいいでしょう。
さらに、お得なきっぷとして夕方便限定の「パシフィック・ストーリー」という企画きっぷも用意されています。
こちらは東京〜札幌までの高速バスとフェリーがセットになったきっぷで、一番安い部屋と期間で9,900円〜となかなかリーズナブル。フェリーの部屋もランクアップできるようです。
私はランクアップできることを見逃していたので、ひねりもなくネット予約してしまいました。
旅人失格です(涙)。
今頃気がついて悔しいので、コンフォートにアップグレードしたという仮定で計算してみました。
| 10月平日(B期間の場合) | 通常予約 | パシフィック・ストーリー |
|---|---|---|
| 東京ー大洗 | (特急ひたち)3890円 | ー |
| 大洗ー苫小牧 | (割引なし)14500円 | 12000円 |
| アップグレード代 | 3000円 | |
| 苫小牧ー札幌(在来線) | 1680円 | ー |
| 合計 | 20070円 | 15000円 |
計算しなくてもわかっていたことですが、東京駅周辺から出発する&札幌に向かう方&車なしの方には十中八九こちらのきっぷが一番安いので、オススメします(笑)
電話予約のみというのがネックですが、こういった企画きっぷは大抵お得な価格に設定されているので、使わない手はありませんね。私も自省の意味を込めて書いておきます。
私は会員登録しましたが、サイト自体は会員登録なしで乗船者情報だけで予約できるのは便利でした。
東京駅から大洗港までのアクセス
「パシフィック・ストーリー」を使う場合は、高速バスが付いていますが、私は「特急ひたち」を利用しました。
えきねっとの「トクだ値」対象だったので500円くらいお得に購入できました。




特急列車って久々に乗りましたが、最近のは新幹線みたいな内装ですね。
周りはほぼビジネスマン。
とても快適に過ごしました。

東京駅で買った駅弁「牛肉どまん中」。
冷めても美味しいみんなが大好きな甘辛の味付けでご飯とお酒が進む。

水戸駅からは「鹿島臨海鉄道大洗鹿島線」に乗り換えます。
ここからはSuicaなどの交通系マネーは使えませんので、一旦精算が必要です。
旅人にとってはちょっと面倒ですが、地方の私鉄の財政状況は厳しいと察しますので、こればかりは仕方ないです。

大洗駅構内のキオスクは列車を模していました。可愛い。


こちらが、鹿島臨海鉄道。
なかなか年季の入った車両で、表面の塗装もかなり広範囲にわたって剥がれています(笑)

なかなかレトロで、乗り物好きなら楽しい路線です。
通学の高校生が多く乗っていました。
ワンマン列車で、先頭車両のドアしか開かない雰囲気なので焦りましたが、大洗駅は乗降客数がそれなりに多いようで、全てのドアが開きひと安心。



守備範囲外だったので全然知りませんでしたが、大洗は「ガールズ&パンツァー(通称ガルパン)」の聖地らしいです。内容は知りませんが、ガルパンという名前はどこかで聞いたような。
さて、駅を出てターミナルまで歩きます。1キロちょっとの道のりです。

買い出しするならこちらの「セイミヤ 大洗店」一択でしょう。
かなり広いスーパーマーケットなので、お酒、お菓子、お惣菜などひと通り揃います。
ここまできたら、ターミナルは目の前です。
さんふらわあ 乗船手続き〜乗船まで

乗船のご案内によると…
夕方便の19:45発の場合
乗船開始 18:00頃
最終乗船時間 乗用車/二輪車は18:45、徒歩/同乗者は19:00とのこと。
飛行機と同様にギリギリになると乗船できませんので、早めに乗り場に向かいましょう。
さて、ターミナルについたので乗船手続きを行います。

ワンピースコラボ中でしたので、大きい看板が飾ってありました。



大体の方は自動チェックイン機で済みそうです。

チェックイン機は3台。繁忙期は並ぶかもしれません。


車がある方は車検証などが必要なので、事前に必要な書類をよく確認したほうがいいですね。



操作方法もシンプルで、わかりやすくあっというまに発券完了。
こちらのルームキーが乗船券代わりになりました。
座席はすでに自動に割り振られているようなのですが、チェックイン機で変更することができるようです。
最初の時点ではコンフォートの大部屋にひとまとめになっていたのですが、別の部屋に移動させて1人で静かに過ごすことができました。
発券前に座席確認するのがおすすめ!





ターミナル内にはフェリーの模型や北海道の観光情報などが掲示されており、否が応でもこれからの旅の気分を盛り上げてくれます。
では、乗船口の2階へ上がります。





乗船口は東と西と二ヶ所あるようです。

あちこちいワンピースコラボの幟旗やポスターが貼ってあります。
確か2023年もコラボ実施していたので、2年連続のワンピースコラボのようです。
コンテンツとしても相性抜群のコラボですよね。



緑と白を基調にした待合所は、乗船客数の割には狭いかなと思いましたが、トラックドライバーや一般ドライバーが車で乗船することを考えると、繁忙期以外はこれくらいで事足りるのかもしれません。

これ、タイミング合えば船から見えるのかな?

船内にも自動販売機はありますが、待合所にもソフトドリンク、アイス、お酒やお菓子の自動販売機が設置されていました。






レトロな感じのカード販売機やクレーンゲームもありました。




船を見ながら待てる場所もあります。

飛行機と同じで一度乗船したら戻れませんので、準備万端にしてから乗船しましょう。



ターミナルから実際に船内に入るまでは意外と遠くて、体感としては5分くらいはありそうでした。
早め早めに行動した方がよさそうです。
今回乗船したのはさんふらわあ「ふらの」でした。
さんふらわあってどんな船?

「さんふらわあ」とは商船三井グループのフェリーブランド名です。
なお、関西〜九州間の「さんふらわあ」も商船三井グループ。
以前存在した「フェリーさんふらわあ」という会社を合併し今に至るようです。
大洗ー苫小牧間は夕方便と深夜便の2ダイヤで編成されており、さんふらわあ「さっぽろ」と「ふらの」の2隻体制での運航のようです。
さんふらわあ<ふらの>概要

さんふらわあ<ふらの> 2017年5月就航。
総トン数:13,816トン
航海速力: 24ノット※1ノットが約1.85キロなので時速約44キロ!
全長: 199.7m
全幅: 27.2m
旅客定員: 590名
車両搭載数: 大型トラック154台/乗用車146台
ダイヤ:大洗19:40ー翌13:30苫小牧(夕方便)
さんふらわあ<ふらの>は実は2代目。
船の場合は、初代、2代目、3代目・・・と名前を引き継ぐことが比較的ありますね。
夕方便の場合は、大洗から苫小牧までを約17時間45分で結んでいます。なお苫小牧から大洗までは19時間15分かかるようです。深夜便の所要時間はどちらの航路も18時間とのこと。他の船とかとの兼ね合いだと思うのですが、少しずつ異なっているようです。
※ 運航ダイヤや最新情報は変更されることがあります。
最新の時刻表・運賃は、公式サイトでご確認ください。
さんふらわあ<ふらの> 部屋:コンフォート(下段)の様子

乗船してすぐお部屋のエリアです。
まずは荷物を置きに、自席へ向かいます。

32名で一部屋ですね。
でも今回は読み通り貸切でした!
とても静かに過ごせて、逆に怖いくらいでした(笑)


コンフォートはこのように2段ベッド形式です。
船にはよくあるタイプですね。
2階へのアクセスがハシゴではなく階段なので、使いやすそうです。
子供の頃は2階が好きでしたが、今は下段を選びがちです。

カーテンもひくことができるので、周りの人の目線も気になりません。

簡単なマットレスと掛け布団と枕などひと通り用意されていました。

サイズ感としては、158センチの私が横になっても足元の広さは十分余裕があり、上半身を起こしても天井まで10センチほど余裕がありました。

テレビもありましたが、航海中はほぼ映らないと思います。
実際みる暇もほぼありませんでした。


使い捨てのスリッパがあるのは助かります。

手元のライトや、ちょっとした物置、鏡などコンパクトですが、旅人にうれしい設備が整っています。


寝具はまさかのフランスベッドでした。

一晩寝ましたが、腰や背中が痛くなることなく爆睡。
いつもより長い睡眠時間でむしろ調子がいいくらいでした。

トラックドライバーは専用で部屋があるようです。
さんふらわあ<ふらの>レストラン
夜の営業のラストオーダーは20:15なので、出航したらわりとすぐに閉まってしまいます。
利用する場合は注意した方がよさそうです。



サッポロクラシック生のお値段も良心的です。

メニューは基本的にバイキングで、一部定食メニューもあるようです。


日中の喫茶メニューはこのような感じでした。

営業時間外は自由開放している時間帯もあり、窓がない席の場合はこちらでゆっくり過ごせそうです。
私が乗船した日はレストラン利用客はあまりおらず、各自スーパーなどで買ってきたものを船内で食べている印象でした。
さんふらわあ<ふらの> 売店の営業時間と取扱商品など

船内売店の営業時間
出港後〜22:00
8:00〜12:30

売店で扱っていた商品は
レンジで温めて食べるタイプの
- レンジアップの冷凍食品
- カップラーメン
- アイスやお菓子
- 北海道のお土産物やセイコーマートの商品
- さんふらわあオリジナルグッズ
- ワンピースコラボグッズ
- 雑誌
などと大きい店舗ではありませんでしたが、かなり品揃えも豊富でした。
氷は売っていなかったようです。
製氷機も見当たらなかったので、必要な方は事前に入手しておいたほうがよさそうです。
さんふらわあ<ふらの> お風呂、アメニティーは?


さんふらわあには展望浴場もあり、海を見ながらお風呂に浸かることができます。
時期にもよりますが、出航後は黒い海しか見えないと思いますので、朝方にも入るのがおすすめです。
女性客誘致に力を入れているようで、アメニティーは
浴室内
・シャンプーバー
・ビオレの洗顔料
・メイク落とし
パウダーコーナー
・化粧水
・乳液
・コットン
と、手ぶらで行けるスーパー銭湯のような品揃え。
浴槽は2つあり、5x2m程度。
そして、なんと一部シャワーヘッドは「リファ」!!!
これにはびっくりです。
そしてなんとドライサウナもあり、サ活もできてしまいます。
ドライサウナの設定は約93度。少し低めでしょうか。
水風呂はありませんでした。
私が乗船した日は夜中少しうねりが出てきていたので、浴槽のお湯が前後左右にザブザブと溢れる状態。
お湯に浸かっていると船の動揺に合わせて自分も引っ張られて引力を感じて面白かったです。
翌朝は海も落ち着き、晴天。
大海原を見ながら入るお風呂は格別でした。
さんふらわあ<ふらの> デッキ
10,000トンを超える船だけあって、デッキも広々としていました。
ただし、椅子などはありません。
航海中は風も強いので、外で過ごすのは現実的ではなさそうです。




























さんふらわあ<ふらの> パブリックスペース

船内には至る所に椅子やテーブルが設置されており、自由に利用することができました。
個室の方は自室で過ごすことが多いと思うので、そう考えると比較的設置数も多く感じました。






さんふらわあ<ふらの> コインロッカー



各種サイズのロッカーと冷蔵のロッカー、貴重品ロッカーもありました。
生物のお土産があっても安心ですね。
さんふらわあ<ふらの> 給湯室


冷水機や給湯器、電子レンジもありました。

製氷機はないようです。
さんふらわあ<ふらの> コインランドリー

ランドリーは4台。
乾燥機付きでしたので、旅の終わりにここで洗濯してしまえばあとが楽ですね。
さんふらわあ<ふらの> マッサージチェア


3台ほどありました。
デジタルデトックスのついでに良さそうです。
さんふらわあ<ふらの> 船内アルコール自販機のラインナップ


免許証認証などは特になさそうでしたが、深夜は販売時間外と張り紙に記載がありました。
船内スタッフもいなくなるからかもしれません。
カップラーメンの自販機はなかったので、売店での購入となります。
さんふらわあ<ふらの> ペットルーム/ドッグラン

ペットルームはなんとなくわかりますが、なんとドッグランまでありました!
確かにキャンピングカーで北海道をまわったりするようであれば、犬も連れて行くでしょうし、ずっとケージにいれておくわけにもいかなそうですし、ドッグランがあってもおかしくないですね。

ドッグランは事前予約制のようです。
右舷左舷にそれぞれと合計2箇所ありました。

さんふらわあ<ふらの> 喫煙所

さんふらわあ<ふらの> キッズルーム


深夜以外は空いているキッズルーム。それなりの広さがあり、家族連れも安心ですね。
さんふらわあ<ふらの> 撮影スポット

船長服を着て撮影できます。
さんふらわあ<ふらの> お手洗い

パウダールームや着替えコーナー付きのお手洗いは清潔感抜群。
まだ新しい雰囲気もあり、使い勝手もよかったです。


ウォシュレットももちろん完備!

パウダースペースにはドライヤーも設置されていますが、風量は弱め。



できればお世話になりたくないシーシック用流し。

トイレの便座よりも高い位置にあるので、姿勢が楽そうです←
さんふらわあ<ふらの> ベビールーム


さんふらわあ<ふらの> 案内所とかその他気になったもの

お隣の売店とスタッフが兼任しているようでした。

運航マップ。
こういうの、ついつい見てしまいますよね。
さんふらわあ<ふらの> ワンピースコラボ










2023年に続き、大人気漫画「ONE PIECE」とコラボしていました。
船内各所にワンピースのキャラクター装飾のほか、レストランでは限定オリジナルメニューの提供、船内での謎解きラリーと盛りだくさん。
謎解きラリーはなんと参加費無料!

謎解きはかなりボリュームがあり、ノーヒントだと厳しかったです。
スタッフの方も「去年より難しい」とおっしゃってました。

到着までになんとか解き終えて、クリアうちわをゲット!
もう北海道は寒いくらいでしたが、クリアうちわは可愛かったです。
夏休みに合わせて実施しているようだったので、来年もまたコラボ企画があるかもしれません。
さんふらわあ<ふらの> 気になる電波状況
船内にはWi-Fiはなし。
遠目に陸の光が見える位置を走行するので、私のワイモバイルの電波はごくわずかに入りました。
圏外になることはほとんどなく、アンテナが1〜2本立っている状態でした。
たまに5Gに繋がることもありました。
しかし、船内の奥の方に潜ってしまうと圏外になることもありました。
さんふらわあ<ふらの> 9月の船の揺れについて
今回も酔い止めを飲んでから乗船しました。
以前も書きましたが、私は諸事情でとある時期は週一くらいのペースで色々なサイズの船に乗る機会があったので、比較的乗り慣れている方なのではないかと自負しているのですが、そんな私の感想は「9月はまだ大丈夫」でした(笑)

この日のwindyはこれくらいと全然赤くなかったので心配していなかったのですが、22時くらいになるとかなり揺れ始めました。
私はその頃入浴中だったので湯船に浸かっていましたが、船の動揺でお湯がザブザブと減っていきました(笑)
朝起きる頃には凪で滑るように船は進んでおり、全く揺れが気にならない状況でした。
船なので、まったく揺れていないわけではないのですが、船が前に進むためのゆっくりと大きな揺れだったので、船に弱い方もそこまで気になる揺れではなかったと思います。
スタッフの方に聞いたところ、やはり冬場はかなり揺れるということでした。
さんふらわあ<ふらの> 苫小牧港入港

船内を散策したり、お風呂に入ったり、謎解きをしたりしてあっと言う間に苫小牧港へ。
船内放送が入り、船内の雰囲気が慌ただしくなり始めます。





苫小牧港には太平洋フェリーの「きそ」が停泊していました。

こちらは名古屋〜仙台〜苫小牧を結ぶフェリーで、HPを見ましたが、国内航路なのにシアターラウンジがあったりとまるで豪華客船ですね。
こちらもタイミングを見て乗ってみたいものです。
さんふらわあ<ふらの> まとめ
乗船時間が約18時間と数字だけ聞くと非常に長い時間のように感じられますが、実際に乗船してみると、睡眠時間を差し引いても「あっという間に北海道に到着したな」というのが率直な感想でした。
デッキで景色を眺めたり、お酒を飲んだり、謎解きをしたりと手持ち無沙汰になることもなく、快適に過ごす事ができました。
私が思う船旅の良い点は
・寝ている間に移動できる
・船内を自由に動き回ることができる
この2点が他の乗り物にはなかなか真似できない魅力だなと思います。
さんふらわあで大洗から乗る方のベストな過ごし方としては、乗船開始から出港まで2時間くらいあるので、出港までにお風呂や食事を済ませて、すぐ寝てしまうのが一番いいかもしれません。
明かりのないエリアを進みますので、正直深夜の海を見ていても面白くないので、早起きが吉です。
北海道へマイカー/マイバイクで行きたい方はもちろん、自転車旅や家族連れの方、また飛行機が苦手という方もフェリーでの船旅は選択肢の1つになると思います。
弾丸旅行の場合はなかなか厳しいかもしれませんが、ぜひ一度船旅にも挑戦してみてはいかがでしょう?
船旅を愛する人間として、この記事で興味を持ってくださる方がいればうれしいです。
それではみなさんも良い旅を!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
※ 本記事は筆者の乗船時点の情報をもとにしています。
最新の運航情報・料金・注意事項は、
必ず公式サイトをご確認ください。
また、関西から九州を結ぶ【さんふらわあ】の乗船記はこちらです。
【さんふらわあ〈くれない〉】 大阪〜別府スーペリアシングル乗船記(2025)|まるで豪華客船の船内を写真と共に徹底レビュー
苫小牧からの帰りはシルバーフェリーを利用しても面白いですよ。
シルバーフェリーの乗船記はこちらから。
旅行に役立つツール
【楽天プレミアムカード】プライオリティ・パスを低コストで入手
【楽天トラベル】ホテル予約






コメント