こんにちは。砂糖醤油です。
先日、憧れの「サンライズ瀬戸」に乗ってきました!
ご存知の方も多いと思いますが、「サンライズ瀬戸」は東京から高松までの寝台特急列車。すでに高松には2回ほど行っており、うどん巡りも限界があるので高松に着いた後どうしようかなと調べていたところ、「高松〜神戸」という航路を発見。
冬だけど瀬戸内の海は優しいだろうとのことで、ジャンボフェリーの新船「あおい」に乗ってきました。
今回のルートは
■東京〜高松:「サンライズ瀬戸」
■高松〜神戸:ジャンボフェリー「あおい」
■神戸〜関空:電車移動
■関空〜羽田:ANA
となりました。
予約について
公式サイトからネット予約しました。
(潔いURLです笑)
今回予約したのは「14:00高松〜18:40神戸」の便です。
インターネットからの予約の場合、5%のネット割引が適用になります。
他にも団体割引などもあるようです。
夜行便や土休日に乗船する場合は、別途深夜料金や土休日料金が発生します。
お得なセットきっぷとして「フェリー&レンタカーセット券」がありました。
船とレンタカーのセットで1割ほど安くなるようです。
神戸は場所によると思いますが、高松側だと車がある方が便利そうですね。
ジャンボフェリーは「りつりん2」と「あおい」の2隻を交互に運航していますが、予約画面に船の名前が記載されているので、そこでどちらの船になるかがわかります。
ざっと調べた感じ、基本的に高松発が1:00と14:00の便が「あおい」での運航のようです。
アクセス
今回は高松から乗船しました。
高松には「高松港」と「高松東港」とあります。
小豆島だけにいく小豆島フェリーの港は高松駅から連絡通路が伸びているのですが、「高松東港」はとても歩ける距離ではなく、連絡バスを使う必要があるので要注意です。
連絡バスは高松駅からフェリーの時間に合わせて接続しているので、安心して利用できました。
高松駅から高松東港までは10分程度で到着しました。
無料です。
乗船手続き〜乗船まで
乗船のご案内によると…
・出航時刻の30分前までにお越しください。
とのことでした。
こちらは車の有無に関わらずのようです。
ただし、連絡バスの出発が時間帯によってはフェリーの出発30分前に設定されているので、バスを利用する方は心配しなくても大丈夫でしょう。
ネット予約をするとスマホ内で表示できるQRコードがそのまま乗船券になりました。
「船は30年ほど遅れている」などど言われがちですが、最近はQRコードで乗船できるところも増えており、便利になってきました。
ターミナル内は明るく、新しい雰囲気でした。
レンタサイクルも借りられるみたいです。
乗船人数にしては椅子の数は少ないですね。
カーフェリーの待合所はコンパクトなところが多いのかもしれません。
懐かしい雰囲気のゲームコーナーや自販機もありました。
アルコールの自販機はありません。
出港10分前ほどに乗船開始の案内が入りました。
なぜこんなところに椅子が?と思いましたが、下船後にここで座って同行者を待つ方が多いみたいでした。
新船「あおい」
「あおい」ってどんな船?
今回乗船したのは14:00発の神戸行き新船「あおい」。
2022年に就航した新しい船です。
「あおい」 2022年10月就航。
総トン数:5,200トン
航海速力: 18.5ノット※1ノットが約1.85キロなので時速約34キロ!
全長: 132m
全幅: 21m
旅客定員: 620名
車両搭載数: 大型トラック84台
「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」をコンセプトとしたゆったりとした作りの船内が特徴です。
部屋
今回は昼便だったので、自由席をチョイスしました。
1月の閑散期だったので問題なかったのですが「あおい」は自由席の数が少なく、フリースペースもそこまで多くないので、できればプレミア席を予約することをお勧めします。
特に繁忙期は必須かと思います。
一番安いプレミア席は+500円(繁忙期は1000円)とそこまで高くはありませんし、お風呂や足湯も使えるようになるので、次回はプレミアにしようと思います。
(今回もプレミアにしてもよかったなと思ったくらいでした)。
座席はかなり細かく分かれており、プレミア席に入るためにはQRコードをかざさないと入れない仕様です。
ガラスのドアで明るい雰囲気です。
レストラン
食事メニューもかなり豊富で美味しそうなものばかり。
航路ならではのメニューとしてはやはりうどん!
うどん優先席も用意されていました。
こちらがうどんを食べる方の優先席。
お腹がいっぱいだったので今回は食べませんでしたが、次回は挑戦したいと思います。
売店
船内売店の営業時間
通し営業ではなく、一部時間帯は休みになるようです。
売店ではオリジナルグッズや「御船印」、お菓子類などを取り扱っていました。
「御船印」とは全国各地の船会社が発行している船やシンボルをモチーフにした印。要は御朱印の船バージョンです。
私はキリがないので集めていませんが、お船好きの方は乗船のたびに購入されてる方も多いようで旅が楽しくなる仕掛けとなっています。
缶ビールと缶チューハイも販売していました。
レジはセルフレジ。
マルエフの生やジェラートもあり、食も非常に充実していて見ていて楽しかったです。
船の移動時間が楽しくなりますね。
パブリックスペース
船内は小豆島の特産品「オリーブ」色の温かみのあるインテリアが特徴です。
小豆島には「日本の棚田百選」にも選ばれたこともある「中山千枚田」があるそうです。
自動演奏のピアノ。
船内にベンチや椅子は至る所に設置されているのですが、景色を見ながら座れる場所は少ないのが残念です。
醤油樽をイメージしたベンチ。
遊び心がありますね。
無地のコースターに乗船記念スタンプを押してオリジナルコースターにすることができます。
ちょっとした工夫が旅行者にうれしいです。
ただ紙に押すよりいいですね。
こちらはレストラン横にある車椅子スペース。
これ、なにかなと思えば下船タイミングを教えてくれるアラームでした。
こんなものが用意されているということは、結構降り忘れが多いのでしょうか?
デッキ
ところどころに風を避ける工夫が施されていました。
全体的に公園のような印象を受けるデッキです。
奥の人影が見えるところはプレミア席の旅客限定で使える展望デッキだそうです。
デッキには斜めに風除けが設置されています。
客室の出口からデッキに出る場所にも風除けの壁が設置されていました。
冬期以外は船上にオリーブの木があるということですか!?
瀬戸内海平和すぎます。
船に人工芝、いいですね。
この時間帯の光が美しくて、ずっとここにいました(笑)
船内設備
サイクルピット
サイクルピットのほか、なんとビンディングシューズ履き替え用のシューズまで用意されており、至れり尽くせり!
しまなみ海道からこちらまで移動する方も多いのでしょうか?
船内自販機
自販機は飲み物と冷凍食品があり、電子レンジもありました。
アルコールの自動販売機はなかったので、事前に買うか売店で購入です。
船内にもゲームコーナーがありました。
カプセルトイに耳栓やバスのきっぷもありました。
この時は気がつきませんでしたが、バス車内で買うと210円なので10円安いですね!
神戸港についてから三ノ宮まで連絡バスを利用する方はこちらで買うといいと思います。
ペット専用エリア
ペットと一緒に移動できる「ウィズペット個室」。最近はどこもペットフレンドリーですね。
ただし、小型犬と猫のみだそうです。
喫煙所
3Fのデッキにありました。
愛煙家の方も大丈夫です。
キッズルーム
キッズスペースは狭いけどハイセンスでした。
お風呂
今思えば入っておけばよかったなと後悔したのがお風呂。
海のテラス(足湯&Seaスルーデッキ)とホワイトイオン泉「雲の湯」が設置されています。
今回はずっと写真を撮ったり昼寝したり飲んだりしていたので、お風呂の時間は取れないかな?と思っていたので利用しなかったのですが、天気も良かったので利用すべきでした。
次回の宿題にしようと思います。
気になる電波状況
船内にはWi-Fiはなし。
STAR LINKが使えるようですが、自由席は使えずプレミア席のみのようです。
ただし、私のワイモバイルの電波は基本的にずっと5Gでしたので、事前に動画などはダウンロードしておけば問題ないと思います。
船の揺れについて
ずばり、瀬戸内海は湖です(笑)
ジェンガでもできるのではないか?というくらい穏やかで船ならではの揺れは一切感じることなく航海を終えました。
もちろん日にもよると思いますが、外海に出ないのでかなり穏やかな航海のことがほとんどでしょう。
なので今回は酔い止めは飲んでいません。
入港
小豆島
小豆島のターミナルが見えてきました。
どうやらターミナルは工事中のようで、新しいターミナル「さかてらす」は2025年春に完成予定だそうです。
意外と多くの方が乗るなと思っていたのですが、小豆島は人口約2万6000人。思っていた以上に規模の多い島だったので当然と言えば当然かなと思いました。
船内も小豆島に寄港したあと一気に混みましたので、お目当ての場所がある方はそれまでに確保しておいた方がよさそうです。
神戸港
船内を散策したり、デッキで景色を眺めながら飲んだり、ちょっと昼寝をしたりであっと言う間に神戸港へ。
明石大橋を通過するとまもなく到着です。
旅の終わりはなんだかちょっと寂しい気持ちになるのが常ですが、船はひときわですね。
定刻で到着しました。
船からの景色(おまけ)
まとめ
デッキで景色を眺めたりお酒を飲んだりとあっというまの4時間40分でした。
以前にも書きましたが、私が思う船旅の良い点は
・寝ている間に移動できる
・船内を自由に動き回ることができる
この2点が他の乗り物にはなかなか真似できない魅力だなと思います。
なにより、瀬戸内海の海は驚くほど穏やかで、冬の伊豆諸島などに行く人間からしたらまるで湖なので(笑)、ゆったりとした船旅を楽しめること間違いなし。
弾丸旅行の場合はなかなか厳しいかもしれませんが、ぜひ一度船旅にも挑戦してみてはいかがでしょう?
時期にもよりますが「14:00高松発18:40神戸着」は船からサンセットやマジックアワーと一刻一刻と変わる景色をのんびりと眺めることができ、写真好きの方も特に楽しめると思います。
船旅を愛する人間として、この記事で興味を持ってくださる方がいればうれしいです。
それではみなさんも良い旅を!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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