大阪から北九州を結ぶ「名門大洋フェリー」。
今回は〈フェリーふくおか〉の「ファーストS」に実際に乗船してきました。
名門大洋フェリーの中でもファーストSは、「個室感を確保しつつ価格も抑えめ」という、バランスの良い人気の客室です。
結論からいうと、
“荷物が多いので、個室がいいけど、予算は抑えたい人”にはかなりちょうど良い客室でした。
本記事では、
- 客室の快適性
- 船内設備
- 揺れや騒音
- 実際に寝られたか
などを、写真付きで詳しくレビューしていきます。
船を使った移動には、夜行フェリーを含めてさまざまな航路があります。
他のフェリーや船旅もまとめて知りたい方はこちら。
▶ 国内フェリー・船旅のまとめはこちら
結論|名門大洋フェリー「ファーストS」はこんな人におすすめ
向いている人
- 相部屋が苦手な人
- なるべく安く個室感を確保したい人
- 他の人の気配があると眠れない人
- リーズナブルに移動したい人
向いていない人
- 静寂を最優先したい人
- ホテル並みの設備を期待する人
- 部屋に窓が欲しい人
総合評価
★★☆ (3つ中2)
一人旅の場合、コストとのバランスで考えたら圧倒的でしょう。
★★★ 超オススメ。満足度◎予算が許せば常に選びたい
★★☆ リピートしてもいい。可も不可もなく。
☆☆☆ 2度と乗りたくない。
今回乗船した「フェリーふくおか」の基本情報
船の基本スペック
名門大洋フェリー〈フェリーふくおか〉 2022年3月28日(月) 就航。
総トン数:15,025トン
航海速力: 23.2ノット※1ノットが約1.85キロなので時速約43キロ!
全長: 195m
最大幅: 27.8m
旅客定員: 675名
乗船区間(大阪南港〜新門司港)

到着する新門司港は市内からは離れますので、少し移動が必要です。
車やバイクで乗船した方は新門司から門司港へ移動し、レトロな街並みを観光するもよし、週末であれば少し足を伸ばせば下関の唐戸市場もあります。
徒歩乗船の方も無料の連絡バスが新門司駅まで出ていますので、そちらを利用すると便利です。
夜に大阪を出発し、朝に新門司へ到着するため、移動と宿泊を同時に済ませられるのもこの区間ならではのメリットです。チェックインやチェックアウトの時間を気にせず行動できるので、旅程に余裕を持たせたい人には特に使いやすい航路です。
大阪南港発 ⇄ 新門司港発 運航時刻表
■ 大阪南港発 → 新門司港行き(下り)
- 1便
17:00発 / 翌05:30着 - 2便
19:50発 / 翌08:30着
■ 新門司港発 → 大阪南港行き(上り)
- 1便
17:00発 / 翌05:30着 - 2便
19:50発 / 翌08:30着
1日2便あるのが特徴で、上り便と下り便が全く同じスケジュールです。
どちらも夜中を睡眠に充てられるので、効率の良いスケジュールとなっています。
大阪南港での乗船手続き

大阪南港フェリーターミナルへのアクセス
フェリーターミナル駅から徒歩で5分程度です。

大阪から各地へはフェリールートが充実しており、この周辺エリアから出る航路も多数あります。オレンジフェリーやさんふらわあ、阪九フェリーの乗り場が密集するエリアですが、微妙に最寄駅が違ったりするので、必ず自分が乗る船と乗り場の位置をしっかりと確認しましょう。
乗り場を間違えると結構焦ります。
なお、乗り場に向かう途中にローソンがあるのですが、荷物が多いと寄り道するには少し不便な位置だったので、お買い物したい方はもっと通り道にあるコンビニによる方がいいと思います。

余談ですが、南港ポートタウン線は年季が入っていてタイムスリップしたかのような不思議な気持ちになります(笑)
チェックインの流れ
ネット予約していたため、QRコードが発行されています。
受付の手続は不要で、そのまま乗船口に向かいました。
待合室・乗船開始時間





今回到着がギリギリになってしまったので、乗船開始は見届けておりませんが、一般的に1時間前だと思います。
ファーストS客室レビュー

ファーストS以上の個室を予約している方は乗船後案内所で物理キーを受け取る必要があります。お部屋に行く前に立ち寄りましょう。
部屋の広さ・レイアウト

ビジネスホテルのようなしつらえです。
船の中央部分に位置する部屋なので、窓はありません。


ベッド・寝心地

マットレスの厚みも十分でした。
なんの不満もありません。横幅も個室のボトムの席としては一般的なサイズでしょう。
いわゆるセミシングルくらいのサイズだと思います。
アメニティ・設備など

アメニティは
・ナイトウェア
・フェイスタオル
・歯ブラシセット
・使い捨てスリッパ

ナイトウェアはワンピースタイプです。


テレビはずっと映っていましたので、テレビの電波は問題ないようです。


手元にライトがあるのは便利です。
USBポートはなく、コンセントのみです。



洗面台が部屋内にあるのは便利ですよね。
ここで注意点。
私はA146という船首に近いお部屋を選択してしまったのですが、客室への入り口が船尾側だったで、部屋までがかなり遠く、共有部分と行き来することが多かった私にとっては結構不便でした。
乗船したらお部屋にこもる方は問題ないですが、デッキに頻繁に出入りしたい人は、船尾側のA101の列を選択すると良いでしょう。ウェブの予約画面で選択できます。
トレイは客室エリアの真ん中あたりに配置されているので、特に問題ありませんでした。
ファーストSはA101〜の数字が若い部屋の方が出入りしやすい!
船内設備を写真付きで紹介
展望デッキ


出航時のビールは必須ですね。
大阪湾の夜景は出航後〜10分程度が一番綺麗だと思いますので見逃さないように。
もう少し進んでしまうと陸から離れて航行するので、黒い海しか見えなくなります(笑)
2便の場合は、21:05頃に明石海峡大橋をくぐるので、その時間にデッキに出てくるお客さんが多かったです。

全然うまく写りませんでした・・・
翌朝はあいにくの曇り。
朝日を見ようと一応早起きしましたが、二度寝しました。


雨は降っていなかったのですが、デッキは濡れていました。



一応腰掛けるポールのようなものはあるのですが、瀬戸内を航行するといっても結構な風の強さなので、ずっとデッキにいられるような感じではありませんでした。


展望ラウンジ

右舷側に展望ラウンジがありました。

外の景色を楽しむために照明は暗めに設定しているとのことでした。



コンセントがもっと多いとうれしいですね。
プロムナード




こちらで食事を取られている人が多かったです。
隣の方は編み物をしていて、素敵な時間の使い方だなと思いました。
こちらもコンセントがないので、ちょっと惜しい感じです。
大浴場

大浴場は露天風呂とサウナはなし。屋内風呂のみです。
ロッカーはコイン不要なので便利です。
アメニティはシャンプー、ボディソープと最低限なので、持参しましょう。


ドライヤーは謎のノーブランドのものです。

売店
雑誌やオムツなどの日用品も取り扱っており、まるでコンビニのような充実ぶりでした。
オリジナルグッズもありましたが、他の船に比べたら控えめな印象。
一応九州や大阪土産の取り扱いはありますが、旅気分はそこまで出ないかもしれません。





焼酎の充実っぷりに九州を感じました。



生ビールサーバーがあるのは面白いですね。

氷が売ってるのは助かりますね。
(できれば売店ではなく自販機などで24時間販売してくれるとさらにいいですが)






コーヒーも良心的な価格。


売店のレジと案内所が兼務となっていました。
自販機・電子レンジ
自販機コーナーには
・アイス
・ソフトドリンク
・アルコール
アルコールはアサヒしかないので要注意です。売店には他の銘柄もあります。
アルコールは23時〜10時の間は販売禁止なので、「お風呂上がりにちょっと飲みたいな〜」みたいな方は事前に購入しておきましょう。




無料のお茶。



有田焼のカップヌードルの蓋も販売していました。


レンジは2台。深夜は使えないので要注意。
ゲームコーナー
結構充実していました。






キッズルーム



テレビもありました。
喫煙所

コインロッカー/冷蔵コインロッカー
どちらもありましたので、ここは素晴らしいと思いました。
大阪からは551や551など、チルドで持って帰りたいものも多いので、とても便利ですよね!
料金もリーズナブルでした。






テレビラウンジ
地上波はずっと映ってました。
瀬戸内海なので、この辺りは問題ないのでしょう。





その他船内の様子
船内には至る所に椅子が設置されているので、みな思い思いの時間を過ごされていました。




日の出の時間とかもあるといいですね〜。
















レストランについて
今回は利用しませんでした。
(写真を見る限り、あまり惹かれなかったので、今回は見送りました…)
レストランのメニューと価格
基本的にビュッフェ形式のようです。
■ディナーバイキング
大人:2,000円
シニア(70歳以上):1,600円
小人:1,000円
幼児 (未就学児):無料
■朝食バイキング
大人:800円
シニア(70歳以上):800円
小人:500円
幼児 (未就学児):無料
※1便の場合は軽朝食となり大人500円、小人300円とのことなので、メニューが異なるようです



営業時間外に撮らせてもらいました。

以前乗ったさんふらわあ<くれない>のビュッフェが良すぎて基準値が上がってしまったせいか、目が肥えてしまったので、今回はお見送りとなりました。
さんふらわあ<くれない>の夕食ビュッフェはこちらで詳しく紹介しています⬇️
【さんふらわあ〈くれない〉】 大阪〜別府スーペリアシングル乗船記(2025)|まるで豪華客船の船内を写真と共に徹底レビュー
実際に乗って感じた快適性
揺れはどのくらい?
ほぼ揺れませんでした。
やはり瀬戸内海を航行する船は穏やかで良いですね。
酔い止めも飲んでいません。
騒音・振動は気になる?
ちょっと気になりました。
巨大なエンジンの上で過ごしているので当たり前と言えばそれまでですが。
Wi-Fi・電波状況

Wi-Fiはちゃんと繋がりました。
共有エリアは問題なく使えましたが、個室は船の内部すぎたせいか電波が届かず、Wi-Fiもキャリアもダメでした。
他客室の様子
スーペリアが並ぶ廊下。
ここだけ見るとビジネスホテルのようですね。




こちらはツーリスト。いわゆる相部屋で他の人の気配が気になる方もいるかもしれません。
実際に乗って感じたメリット・デメリット
良かった点
・リーズナブル
→平日でしたが、9,860円と宿泊+移動と考えるとかなりお得。1名利用の場合、定員数に満たない人数でご利用の場合、貸切料(各等級の運賃・料金の50%×未使用席数)が発生してしまうので、ひとり旅ならファーストS一択と言っても過言ではありません。
・ダイヤがちょうどいい
→1便は少し早いですが、2便は現地で遊んでから帰るのにはちょうどいい時間帯です。逆に、1便は早く着くので、現地で朝から活動したい場合にはちょうどいいダイヤ。たとえば、九州の方がUSJに行く時にも便利そうです。
微妙だった点
・良くも悪くも移動手段
→先述しましたが、さんふらわあが豪華すぎたので、ちょっと無機質に感じてしまいました。船そのものを楽しむというよりは、移動手段としての側面の方が強い航路かもしれません。船自体は新しく清潔なのですが、何かが足りない・・・うーむ。
・ファーストSは隣の音が気になる
→壁が薄いのかもしれませんが、隣の方のくしゃみやテレビの音が聞こえてくことがありました。眠れないほどではないのですが、気になる方はお部屋のランクをあげる方がいいかもしれません。
朝の下船〜新門司到着まで
朝の船内の様子



下船の流れ
徒歩乗船の方から下船が始まりました。
その後車の方です。
連絡バスの案内もありました。
新門司港からのアクセス








連絡バスの写真は撮り忘れましたが、この日は2台の連絡バスが港で待ってくれていました。
WEB予約する時に連絡バスを使うか聞かれるので、使う場合は回答しましょう。
バスの台数の目安にしていると思いますので。
まとめ|名門大洋フェリー「ファーストS」は快適?
おすすめ度
総合評価
★★☆ (3つ中2)
★★★ 超オススメ。満足度◎予算が許せば常に選びたい
★★☆ リピートしてもいい。可も不可もなく。
☆☆☆ 2度と乗りたくない。
遅めの時間に大阪南港から新門司に行きたい人には良いですが、阪九フェリーが泉大津〜新門司港と似たような航路を走っているので難しいところです。
この船を楽しむために乗る、というよりは航路優先で乗る船かもしれません。
どんな人におすすめか
・北九州エリアの方が朝一で大阪に行きたい時
・遅めの時間帯に大阪を出発する船に乗りたい場合(他の九州行きの船は17時台が多いのです)
こんな方におすすめの航路だと思いました!
今回はちょっと辛口になってしまいましたが、関西エリアから九州方面へはたくさん船が出ています。
ご自身の移動手段や旅程に合わせて船旅も検討すると、旅の幅が広がりますよ。
各航路の詳しいレビューはこちら⬇️
■大阪南港〜別府
【さんふらわあ〈くれない〉】 大阪〜別府スーペリアシングル乗船記(2025)|まるで豪華客船の船内を写真と共に徹底レビュー
■神戸〜宮崎
【宮崎カーフェリー<フェリーたかちほ>】 神戸〜宮崎 2025年シングル乗船記
■泉大津〜新門司
阪九フェリーにはまだ乗れていませんが、こちらも新造船で雰囲気も良さそうなので、早く乗船してみたいと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
それではみなさんも良い旅を!
※ 本記事は筆者の乗船時点の情報をもとにしています。
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